「究極の食事」を読んで振り返った、トンデモ情報に惑わされるときの自分の状態


前書き(ダラダラ胆石のことを書いているから飛ばしていいよ)

私がまだ歳若くて、今よりも更に頭が悪かった時分に、アトキンスダイエットというものをネットで見つけて、2年で100kg弱から50kg強までの減量したことがあった。今で言う糖質制限やロカボ、低炭水化物ダイエットと同じと言っていいと思う。世界中で流行したダイエットの波に、私も乗っかりブイブイ泳いだ。(グレート・ギャツビーのオマージュ風書き出し)

それから2年して、私の体重は60kgまで戻ってしまったのだけど、その頃、突然に腹の奥が物凄く痛くなったことがあった。レベルでいったら、産まれるまであと2時間ってとこの陣痛ぐらい。鼻からスイカだとか思っている余裕なんかまったくなかった。脂汗が滲んで、段々視界が白くなって、耳も段々聞こえなくなった。私は、死ぬかもしれないと思いながら救急車を呼んだ。

病院に運ばれてエコーか何かでみてもらったら、でっかい胆石が出来ていると言われた。我ながらショックで泣いた。「なんてダサいんだ」と思ったからだ。
病院からの帰り道、身体も足取りもひどく重かった。22歳、秋の出来事だった。

数ヶ月後、また同じにしてひどく痛んだものだから、私は胆嚢摘出手術を受けることを決めた。処方されていた漢方は効かなかったし、何より、また強烈な痛みに突然襲われるぐらいなら、こんな臓器はとっとと取ってしまいたいと思ったからだ。
それを医師に伝えると「まあ痛むなら仕方ないね」ということだった。それから何週間後か覚えてないけれど、私は胆嚢摘出手術を受けた。

摘出された胆石はトゲトゲしていて緑っぽい黒色だった。大きさは親指の爪ぐらい。腹腔鏡手術は体への負担が少ないと聞いていたはずなのに、1ヶ月ぐらいは日常動作がしんどかった。それは皮下脂肪が厚くて傷の治癒に時間がかかったからなのかもしれない。

手術してから2年ぐらいは、食後に下痢をすることがよくあった。勤めていた会社はオフィスにトイレが1個しかなくて、しかもそれが男女兼用だった。私はいつも外でご飯を食べて用を足していた。そうするしかなかった。気にしないなんてことは無理だった。
無理なダイエットの副作用かもしれない。わからないけどそんな気がした。

やっと本編です

昼だけでなく夜も外食ばかりしていた。そんな生活を続けていたら、またブクブクと太ってしまった。太っていることがストレスなのに、ストレスを解消するために食べてしまう。そんな日々がダラダラと続いた。ダメだなあとわかっていても止められなかった。

そんなとき、ふと目に入る「1週間で5kg減」とか「〇〇を食べるだけでスルスル痩せる」といった情報は、とても魅力的に見えた。今なら「そんなことはありえない」「もしそれで一時的に体重が落ちたとしても身体にいいとは思えない」とわかるのだけど、当時の私には、ニセ情報を見てそう思える余裕がなかった。人生そのものに余裕がなかったからだと思う。

仕事は嫌いだったし、それをしないと生活費を稼げないし、それなのにギリギリで、正直な話、「いつ死んでも別にいい」ぐらいの感覚で毎日をやり過ごしていた。自分の人生に対する満足度はかなり低いものだった。

そういう状態で刺激的なダイエット情報を見つけると、ほんのひととき、夢を見ることができた。疑うよりも、嘘の情報に惑わされて夢見るほうが気持ちよかった。もしかしたら、本当はそれが嘘だと気づいていたのかもわからない。だけど気づかないふりをして、私は夢を見ることを選んでいたような気がしないでもない。

それに……人生なんていつ終わってもいいと思っていた私は、長期的な視野を持つことが苦手だった。ほんの3ヶ月でさえ、努力を継続しようと思わなかった。このサプリでサクッと痩せてあの服を着たいなあとか、突然自分じゃない別の誰かに生まれ変わったら最高なのにとか……とにかく、突然変異でもして、自分以外の人間になりたくて仕方なかった。周りの人たちが羨ましくてしかたなかった時期だった。

考えてみればダイエット以外にも、刺激的な情報に惑わされて気持ちよくなることはよくあった。自己啓発本を読み漁っていた頃も、読み終わると自分が生まれ変わったような気がして気持ちがよかったし、好きなネット有名人が配信で喋っていることを全部真に受けて「うんうん」と頷いて観ているのも楽しかった。秒速1億円の人を見るのも楽しかった。夢を見る以外、楽しみなんて皆無だった。

そういうのって、自分に自信がなかったからなのだろうか。今になってそう思う。強い刺激のものを信じたいと思う気持ちがものすごく強かった。今でいうトンデモ科学は、昔からたくさんある。それらを信じては裏切られてを繰り返してきた気がする。だけど、裏切られたからといって怒ることはなかった。裏切られることなんてどうでもよかった。ただ信じているだけで、それだけで救われているような、もう少し生きてみようかなと思えるような……とにかく、バカみたいなものですら、信じるだけで気持ちが落ち着いたのだ。

今はそういった状態から脱出できているけれど、もし脱出できないまま育児をしていたらと思うと、それはすごく恐ろしいことだと思う。怪しい情報を盲信して、子供のためにと変なことをやらかしていたらと思うと、身の毛がよだってモンサンミッシェルの形になってしまいそうだ。そうなったらもう、それを生かしてユーチューバーか何かになればいいのかもしれないけれど……まあ、そんなことはどうでもいい。

結局のところ、昔の私は寂しかったんだなと今にして思う。何かを信じている間は、不思議と孤独を感じない。寂しさを紛らわすために、現実から目をそらすために、私は嘘情報を信じてしまっていたと思う。嘘が私を救ってくれていたんだと思う。思い込んでいたんだと思う。だけどその状態は、やっぱり救われてなんか全然なくて、どんどんやばい方向に向かっていたんだけどね。

本に触れるのを忘れていました…

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きゃあ!タイトルに書いた「究極の食事」に全然触れてねえ!wwwww
ええと、本当のタイトルは「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」です。書籍です、はい。私はKindleで買って読みました。これを読んでたら昔の自分を振り返っちゃって、そんでこんな記事を書いた次第でございます。

この本、結構当たり前のことが書かれていて、当たり前すぎて逆に勧めたくなる本というかなんというか。そうね、刺激はないけどちゃんとしたマトモな本って感じです(紹介下手)。
エビデンスにも強い弱いがある的なことも書いてあったのですが「あ、そうだよね。普通に考えてそうだよね」と自分を反省できる感じの本でした(紹介下手)。もう若くないからね。エビデンスのないダイエット情報に振り回されて身体を壊すの無理っす。

よく「◯◯食べるだけで痩せる!」とかいうのに飛びついちゃう人は読んだほうがいいかな〜と思います。昔の私ですね、はい(紹介雑)。

本の中に「インターネットを使って正しい健康情報を入手する方法」っていうコラムがあったのですが、それがすごく参考になりました。私がツイッターで最近ハーバード、ハーバード言っているのはこの本の影響です。



最後に

ということで、「最後に」って書きましたが、書きたいことはもう書き終えましたので何もいうことはありません。以上でございます。さいなら〜。

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